指しゃぶりから始まり、舌癖となり、前歯部開咬となる例はよく見る。
そんな時の治療法はまず癖をやめさせ、口腔周囲筋トレーニング、 タングクリブ、前歯部にブラケットをつけて顎間ゴムでの治療が考えられる。
そのようなステップを踏むが、癖はやめさせられても口腔周囲筋のトレーニングは思うようにいかず、タングクリブを装着してもそれを舌が乗り越えて効果が不十分で治療が進まない。
結局、前歯部にブラケットつけて顎間ゴムで解決する例が多い。
しかし、今日の8歳の女の子は3ヶ月前よりタングクリブを装着し、毎月経過を診てきた。
みるみるうちにマイナスのオーバーバイトは減少し、今日はオーバーバイトの状態だった。
今までにこんなに効果があったタングクリブの症例は無い。
口腔周囲筋のトレーニング(MFT)を一生懸命やってる矯正歯科医を知ってる。
でも、なぜか私自身、あまり効果があるような気がしなくて積極的になれなかった。
タングクリブも装着するが、十分な効果を挙げた例は少ない。
だから三十何年も矯正歯科をやっていて、この装置だけで効果があったことはとても珍しく嬉しい。
これからはMFTも積極的にやってみようかと考えている。