毎日の診療で気付いたこと

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装置撤去後の安定

最近ではマルチブラケット装置を撤去した日には、資料をとらないことにしている。

1ヶ月後に歯肉が改善したり臼歯部が安定した頃を見計らって、資料をとることにしている。

今日は先月、装置を撤去した18歳と15歳の高校生の資料を採った。

いずれの患者さんにも装置撤去時には上下顎6前歯固定式リテーナーをつけている。

その装置ははずれていなかったため、二人とも上下顎前歯部は非常に安定していた。

15歳のほうは、マルチブラケット後半で前歯部に開咬があり、顎間ゴムを長期に使って、なんとか終了を決めることができた。

18歳のほうはそれほど苦労もしないで装置を撤去ことができたと記憶している。

今日、その2人を診た。

装置撤去後の安定を心配していた15歳のほうは非常によく安定して気持ちよく資料採得を始めた。

一方、 18歳のほうは小臼歯部、特に左側が明らかに咬まずにがっかりした。

頭の中では再治療を提案しようか、などとも考えたが、前歯部がよく安定咬合しているため、見た目は悪くなく、またその程度では噛むことにも不都合は無い。

結局、再治療の提案もできず、資料採得を開始した。

長い間矯正治療に携わっているが、どこで歯列咬合が安定するのかは、いまだによくよくわからない。

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