18歳の女子高校生が来院した。
この患者さんは2004年6歳で当クリニックに初診で来院された。
混合歯列期の治療、そして、マルチブラケットの治療を5年ほど前に終えて保定観察を続けていた。
その間にはリテーナーを使わなかったり、なくしたりしてあまり良い経過ではなく、期間が過ぎていった。
そして2年近く前にからは来院もなくなった。
いろいろあったが、一応、終わっていたので、カルテの扱いは「終了」ということになっていた。
しかし最近になって電話があり、保定検診に来るという。
診てもいいが、きっと保定装置も使わずにがっかりする結果で、それを何とかしてほしいというような要望があるのではないか、と想像していた。
診てみたら最近では保定装置をしっかり使っていて、歯列咬合はまずまず良好だった。
そこで簡単な資料を採り本当に終了と決めたが、結局12年間の治療、高校卒業までということになった。
12年前頃まではまだ混合歯列期の患者も多く、初診相談時に「高校卒業まで診るよ」言う言葉はしょっちゅう発していた。
しかし、最近は大人ばかり多くなり、その言葉もほとんど言わなくなった。
時の流れと状況の変化を感じる。