6歳で多数歯欠損と診断して定期観察し、現在9歳となっている女の子が来院した。
今日の来院は定期観察の時期よりも早く母親が気になっていることの相談だった。
その相談は左上側切歯部、左下犬歯部に歯がはえてこないと言っている。
さらにそのため噛めないから義歯が必要ではないか、とかその部分が抜けていて、見た目が悪いとのことだった。
診てみると歯が出てこないという部分にも永久歯の一部が透けて見える。
また、その部分がなくても食べる事に影響はない事はわかる。
また、見た目と言っても、その世代の児の自然な姿としてみていいと思う。
だから母親の言っていた。小児義歯など作る必要はなく、このまま経過観察を続ければよいと説明した。
しかし、 3年近くレントゲン写真を撮っていないため撮影すれば、今の状況をより詳しく説明できる。
ご希望によりレントゲン撮影を行った。
結果は生えてこないと言われている歯は出てくる直前であり、多数歯欠損については、以前よりはっきりしてきた。
6歯足りない事は分かっていたが、どうやら10歯の先天欠如となった。
今後、どのように永久歯を配列し、どの部分を補綴するか、治療計画を立てていかなければならない。