昨年6月から舌癖による開咬を治療している8歳の女の子が来院した。
治療方法にはMFTやタングクリブが考えられる。
私はあまりMFTには積極的ではなく、まずタングクリブを入れてしまうことが多い。
この患者さんもそのようにした。
それにより、ある程度改善した。
しかし舌癖は残り、開咬の改善にも限度があった。
そんなときには上下顎前歯部にブラケット装着し、アップアンドダウンエラスティックを引く。
先月、その処置をした患者さんだった。
今日診たら完全な正常被蓋になっていた。
しっかりゴムをかけてくれたんだと感心した。
一方でこれが安定するのかなと言う不安がよぎる。
この環境で舌がなじむのか、また舌癖でこの環境を壊してしまうのか、はっきりとは言えない。
だからゴムかけを終日使用から夜間使用に切り替えてみた。
これで、来月安定した前歯の正常な被蓋をみせてもらいたいと思っている。