先週、上顎にアンカースクリュー2本、下顎にエラスティックセパレーター4カ所に挟んだ18歳女性が来院した。
その方の処置は午前だったが、夕方に電話がかかってきた。
どこかわからないが口の中が痛いという。
普通に考えたら外科処置をしたアンカースクリューの植立が痛いと疑う。
しかし前に同様の処置をした人に話を聞いたら、痛いのはセパレーターの方だと言っていた。
今回もきっとそうだろうと考えて、その説明をした。
でもセパレーターをとってしまうと、その時の痛みは消えても、またその処置をしなければならないだから鎮痛剤を飲んで我慢してもらった。
今日来て確かめたら、やはり、セパレーションだった。
以前からセパレーションの処置は痛がられる処置であることは知っている。
小さなゴムを挟むだけの処置だが、矯正にとって歯を動かす最初の処置だから抵抗や痛みが大きいのだろう。
この処置を行わないでバンド作らずに全部接着にすれば良いのだろうが、それは脱落が心配で踏み切れない。
いままで来院回数が少なくて済むようにアンカースクリューとセパレーションの処置を同時にしたが、これからは別の日にする事にしよう。