マルチブラケットで治療途中の高校3年生男子が来院した。
進学先が北海道の室蘭市に決まったそうだ。
平成26年6月より、マルチブラケットでの治療を開始している。
通常治療2年を目指しているが、このケースは難しく、 2年以上かかりそうな見込みだ。
現状では終了が近づいているものの、まだ抜歯空域も完全には閉鎖していないし、咬合は不十分だ。
通院できるのは来月1回だけだろう。
それでは、マルチブラケットは撤去できない。やむを得ない依頼ということになる。
日本臨床矯正歯科医会の北海道支部の名簿を見てみると、札幌には数多く会員いるが室蘭となると見当たらない。
結局、北海道の事情に詳しい札幌の親しい先生に室蘭の矯正事情を尋ねてみることになる。
高校生活が2年を割っている中で、マルチブラケット治療を始めたのだからこういう結果があるのだと思う。
相談にはもっと早く段階で来ていたのに開始が遅くなったのが悔やまれる。
でもこうなった以上は、できるだけうまく引き継いで良い結果で治療が終わる様に向けていかなければならない。