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金属アレルギー患者、やっと装置撤去

35歳女性のマルチブラケット装置を今日撤去した。

2年半くらい装置をつけていた。

マルチブラケットをつけて半年ほど経った頃、金属アレルギー症状が出始めて、その対応に苦慮した。

まだ抜歯スペースは大きく残っているし、矯正治療は始まったばかりいう感じの時だった。

できる限りの対応はしなければならないと思うが、すべてを金属アレルギー対応にする事は難しい。

上顎に通っているニッケルクロム製品のパラタルバーやリンガルアーチ主線を切り落としたり、バンドをやめてボンディングにしてみたり、使うアーチワイヤーはTMAのみにしてみたりした。

一方、患者さんもアレルギーに対する薬を飲んだり、唇には塗り薬をつけたり来て対応した。

そんな状態なので矯正治療の仕上げは、ほどほどでも早く装置をはずしたりと願い治療方針をそのように考えた。

しかしそれは、患者さんの望むところではなかったようで、細かい仕上げを注文された。

それもいいが、金属アレルギー症状が悪化しないかとヒヤヒヤしながら治療をしているので長くなることを心配していた。

しかし今日は患者さんも私も満足する中で装置を撤去することができた。

矯正治療にとって金属アレルギーはやはり厄介な問題。

頻繁に起こることをでもなさそうだが多くの症例の中には必ずいると思う。

治療について

 

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