マルチブラケットを撤去して資料採得を行う事はよくある。
しかし、その治療結果が患者さんに不満を言われるような状態はほとんどない。
しかし同業者に堂々と見せられるほどの結果も数多くはない。
しかし、今日、資料採得した2ケースはそれほど難しい症例でもなかったが、この結果なら見せても恥ずかしくないだろう、と思えた。
症例展示をする機会は日本矯正歯科学会や日本臨床矯正歯科医会などがある。
そこには非常に難しいケースがよく治った症例を展示することが多い
また、専門医更新のように通常のケースでもよく治っていれば審査の対象になるものもある。
今日の2ケースは専門医の更新に使えるようなケースであろう。
日頃、治療は完璧を目指して行うわけだが、現実は治療期間や患者さんの負担も配慮されなければならない。
だから妥協的な終わり方もよくある。
でも、そればかりやっていると、自分の仕上げレベルが低くなる。
やはり理想の仕上げを常に頭の中では描いておかなければならない。