毎日の診療で気付いたこと

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本当の主訴は?

26歳女性が矯正相談に来院された。

口腔内写真を撮っていると前歯部に軽度だが開咬がある。

多分、舌癖があるのだろう、上下顎前突で、口が閉じにくい傾向も見られる。

これが主訴だと考えて相談を始めると、そうではなく下顎中切歯が、軽度に捻転していることだという。

その原因が下顎の智歯が水平埋伏していて、それが抜きにくい状況にあるという。

下顎前歯の捻転が智歯に関係があるかどうか不明だが、それを治してもあまり意味がなさそうだ。

矯正治療を行うとすれば小臼歯抜歯を行って、口元の改善も含め開咬の治療ということになるだろう。

そして他でも相談しているのか尋ねると、すでに近隣の矯正専門医に相談しているという。

やはり同じ事言っているという。 専門医ならば当然のことだろう。

けれども、患者さんは開咬や口元の事は気になっていないという。。

主訴の捻転を治すのは簡単だが。それで満足するとも思えない。

本当は何を求めているんだろう。

わからないときには何もしないことが一番良いのかもしれない。

矯正相談

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