最近大人で抜歯ケースには、ほとんどアンカースクリューを植立することとなった。
しかしアンカースクリューは動揺、脱落するケースが1 、 2割ある言われている。
今日診た28歳女性もそうだった。
3か月ほど前、上顎の両側5 、 6間にアンカースクリューを植立した。
両側とも動揺してしまったので、 2度目の植立、またダメで3度目の植立でも同様で諦めた。
そこで固定としては従来から使っているリーガルバーとパラタルバーを組み合わせたもの作ってセットし、犬歯遠心移動の固定源として使用した。
それから2ヶ月ほど、今日見ると犬歯は非常によく動いていた。
このことから、従来から使ってきたリンガルアーチとパラタルバーの固定源も決して悪くはないと思った。
しかし、これを大人に装着するとパラタルバーが嫌われて、取りたい、はずしたいを言われる装置なのでそこも注意せねばならない。