久しぶりにメール相談が2件あった。
そのうち1件は大人の矯正治療の相談だった。
指定された正面の咬合状態と横顔の写真ががわかりやすい状態で撮影されて添付されていた。
その叢生の程度や、口元の出具合、オトガイの後退感などから見て、どうしても抜歯ケースになるだろうとみた。
しかし、その相談のには抜歯をしたくない旨が書かれていた。
さらには見えない装置を希望されている様だった。
あの写真の状態をリンガルブラケットで拡大していくだけならできそうな気もする。
しかしそんなことをしたらどんな口元になってしまうだろうか。
ただ歯列に凹凸がなくなり、模型で見る咬合状態が良いだけそんなやり方でできるかもしれない。
きっとそんな状態を望んでいるわけでもないと思う。
本来、そういうことを丁寧に説明して理解していただくのが専門医の仕事かもしれない。
でもメール相談ではそこまで書けないので「非抜歯や見えない装置などを強く望むならば、当クリニックはふさわしくない」様な返事になってしまった。
でも、患者さんが悩んでメール相談を送ってきた事実なので、なんとか希望にかなうような状態になって欲しいとは願っている。