2009年8歳で、初診の女の子が今日来院して矯正治療の終了を決めた。
初診時の症状は骨格性の反対咬合。
その時期に前歯の反対を治しておくべきか、成長のみ観察するか迷った。
患者さんの希望もあり、その時点でフェイスクリブ、リンガルアーチを使ってして10ヶ月ほどで被蓋改善をした。
その後は装置ははずし、ただただ半年から1年に1回の観察を続けてきた。
そして現在15歳、女の子とすればほぼ成長が完了したとみてよいと思う。
現況で前歯部被害は正常で安定している、臼歯部をしっかり咬合をしている。機能的にも特に問題は感じない。
骨格的には、下顎が出ていて、顔貌は多分、分析すれば下顎前突なのだろうが特に不満は言っていない。
そうなると、これで終了ということになる。
結局、混合歯列期で簡単な治療しただけで後は観察のみで現在に至る。
その結果、混合歯列期で治療したこと意味はあったと言うことになり、やってよかったのだろう。
成長の予測が難しい中、混合歯列期の治療を行うべきか否か、この例は考える要素となる。