毎日の診療で気付いたこと

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治療期間の目安2年

午後一番に24歳女性が来院した 。

マルチブラケット治療開始から2年が過ぎている。

この患者さんは両側大臼歯部に厳しい鋏咬合があった。

抜歯部位非常に悩んだり、いちど決めた抜歯依頼を電話で取り消したりするほど治療方針に迷った。

結局、通常の小臼歯抜歯として、もしかしたら鋏状咬合が治らないかもしれないというような説明で始まった。

そして最初の1年ほどは様子を探りながら積極的なことをしてこなかった。

2年目に入った頃から患者さんが苦しくても効果的なことを取り入れて治療していった。

その結果、 2年経った今、厳しい鋏状咬合が 治る見通しがついてきた。

しかし、患者さんも2年間での治療を非常に期待していて、ハサミ状咬合は治らなくても 目立たないから終わりたいような話まであった。

でも、こちらとすると、あと少しだから治したいという気持ちになってくる。

あと半年という目安を告げてなんとか了解を得られたような気がする。

矯正治療で2年半ぐらいかかるのは当クリニックでは長い方だが、一般的にはそうでもない。

私は昔から自分が2年で治療したいと思っているので、大人が増えて、治療期間が延びがちな現在でも同じ言葉を使って説明している。

ちょっと無理があるかもしれない。

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