先日ブログに書いた正常咬合の相談の患者さんはついに今日の診断にまでなった。
分析してみてもほとんど正常咬合、横顔でEラインを引いてみても下唇がわずかに出る程度だった。
ただし口唇閉鎖はしにくい値が出ていた 。
そして90度の横顔より45度の横顔の方が、口元が出ているように見えた。
さらに金属アレルギーの問題もある。
患者さんの口元に対する意識はかなり高く、抜歯をする事柄の抵抗もほとんどないようだ。
抜歯をすれば、それなりに口元は後退することは分かっているし、それを実現するための技術も持ち合わせているつもりだ。
しかし、患者さんよりも術者の私の方が抜歯に対する抵抗が強い。
幸い智歯は全部抜歯されている。そこで最近よく使われているアンカースクリューを用いて歯列全体を遠心に移動する。
そんな症例報告を時々見る。
しかし、その方法でどこまで口元を後退させることができるのか、それについては自信がなく、はっきり言えない。
しかし、それも提案してみた。
そして、今日のところは金属アレルギーが心配なので数箇所にメタルブラケットをつけてみた。
これでしばらく反応を見たいと思っている。
そして明後日には湘南矯正歯科研究会がある。
そこに行けば私以上の矯正経験を積んだ先生方が集まる。
そこに発表する症例は別にあるが、この話題も出してみようかと思っている。