アンカースクリューは近年当クリニックでも日常的に使われている。
今日は1年ほど前に、下顎に植立したアンカースクリューを撤去した。
今まで上顎の第一大臼歯に第二小臼歯の間に多く植立してきた。
下顎にもちろん、何例かは植立しているが、どうもうまくいかない例が多かった。
今日の症例もどうしても、その場所にアンカースクリューがないと治療ができないので植t立した。
下顎はスクリューの長さは6 mmを使用している。
下顎は骨が固くてその短い6㎜でさえ十分にねじ込むことができなかった。
脱落してしまうことを心配しながら、それを固定源に下顎歯列を遠心に動かしていった。
しだいに歯列は遠心に動いていき、植立したスクリューはビクともしないで支えてくれていた。
そして、そのマルチブラケット治療も終わりに近づき、アンカースクリューが不用なり、今日撤去した。
その時驚いた、ちょっと逆回し捻ったらすぐにぐらぐらして抜けてしまった。
こんな状態でよく今まで役立ってくれたものだと感心した。
最近は上顎では離職率がスムーズとなり脱落数も少なくなった。
下顎は難しいと思ってきているが、さらに口蓋にもやっていかなければと思っている。
治療について