毎日の診療で気付いたこと

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成長はわからない

13歳の中学1年の男の子が来院した。

身長はもう170センチは越えているだろう。

その子が10歳の時、骨格性の厳しい反対咬合で相談に来た。

なんとか構成咬合がとれて、この時期での被蓋改善は可能だが、その先がとても心配なことはわかっている。

そのような場合には、その時期での治療はせずに成長の経過観察のみとなることが最近では多い。

しかし母親の強い希望で、その時期でのチンキャップやリンガルアーチによる被蓋改善を行った。

被蓋改善はしたものの、成長により、また反対咬合になってしまうだろうと想像し、母親にも伝えてあった。

被蓋改善して3年余りチンキャップ止めてからも1年半ぐらい経っている。

現在、半年に1回、観察させてもらっているがバイトは浅いものの、正常被蓋になっている。

今日診たら、さらにその前歯部が安定しているようにも見えた。

男の子の成長はまだまだわからない。それでもこのまま安定していくのではないかと少しは期待を持つようになってきた。

本当に成長はわからない。

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