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2017年3月18日の記事

移転歯の決着2017/03/18

昨年夏、上顎の両側の犬歯と第一小臼歯が移転している13歳の男子が相談に来た。

それまでに2軒歯科医院に相談し、違う意見で3軒目の私に意見を求められた。

治療は両側第一小臼歯を抜けば面倒なことなく犬歯はほぼ正しい位置に並んでくることは予測がつく。

しかし、ここで問題点は第2小臼歯の歯根が短いことであった。

一般歯科医、矯正歯科医の意見を求め非常に悩み、考えた。

それらの意見は歯根の短い第2小臼歯を抜いて第一小臼歯と犬歯の位置を入れ替える事だった。

しかし、遠距離通院やその治療法が難しいことなどから、歯根の短い第2小臼歯を残し第一小臼歯の抜歯を行った。

今日は13歳の患者さんは両親とともに来院した。診ると来院すると問題なく犬歯は並んでいた。

現状で上顎には両側乳犬歯が残っている。下顎にはほとんど叢生はなく、口元が出ている。

ここで矯正治療考えるとすれば、上顎の両側乳犬歯を抜き下顎第二小臼歯を抜いて、口元の後退を図りたい。

しかし、それを積極的には勧めなかった。

治療はそれほど難しく考えていないが遠距離の通院に加えて本人がやる気がない。

両親も今一つ下顎の抜歯に踏み切れないようなので結局、現状が満足ならそれで良いではないかということになり、このままで終了となった。

それでも、昨年夏に患者さんが悩んでいたことについては決着がついたことになる。

それでよかったのかもしれない。

治療について

ブログ2017年3月|18:50:24

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