昨日、日本臨床矯正歯科医会社会医療担当委員会が発行する矯正歯科なんでも相談白書が届いた。
ペラペラとめくってみると、患者さんの相談(苦情)が 200件ほど載っていて、それに対する委員会が回答している。
これらを読んでみると、現在の矯正歯科界のおこってい問題が浮き彫りとなってくる。
これから、スタッフとともにこれを教材に学んでいくことにした。
大きく分けると術者側と患者側の感覚の相違(相性)、料金のこと(転医、閉院)が挙げられると思う。
術者と患者はどちらも人間なので、気が合う合わないは当然あると思う。
合わないどおしでひとつの矯正治療のゴールに向かうのは無理がある。
しかし、矯正治療の性格上、治療途中で別れることは好ましくない。
だからできるだけ初診で見分けるようにしたい。
近頃は矯正歯科医院が地域に何軒もある時代だから、きっと気が合う矯正歯科医に巡り会うことができると思う。
初診で治療の技術水準に達している医院を探すのはもちろんだが、お互いの相性が非常に大事になってくると思う。
これがうまくいかないとお互いに不幸になってしまう。
もう一つ、転医や閉院などの返金だが、頻繁にあることではないので医院側が矯正医会で基準となっている返金額より少し多めにすることではないかと思う。
そうすれば、患者さんも引き受けてくれる矯正歯科医も受け入れやすいのではないかと思う。
そして閉院(長期の病気、死亡)、これはいつ起こるかは予期できない。
それをお金だけで責任が果たせると思っているわけではないが、結局、お金での解決しかない。
そうだとすると、治療の進行に合わせて治療費をいただけば、返金のための準備金は少なくてすむ。
これからスタッフと意見交換しながらトラブルのないような医院運営をしていきたい。