午前中に予約無しに32歳の女性が固定式リテーナーが 一部はずれているから、その部分をはずしてくれということで来院した。
診てみると、上顎、下顎ともに固定式リテーナーがつけてあり、どちらもその一部ははずれていた。
そのリテーナーは12年ほど前に、新潟県の矯正歯科医院でつけたという。
その後、 1年1回たチェックしていたそうだ。
しかし結婚して沼津に住み、最近は行ってないようだ。
まずこれをどうするかから相談を始めた。
患者さんの意向は固定式リテーナーがうっとうしいから外したいというている。
固定式リテーナーは長年、口腔内に存在し、ほとんどうっとうしいとは感じていないはずだ。
それなのにうっとうしいという言葉が出たのは、それが付いている限り矯正が続いている、それがうっとうしいのかなと想像した。
それでは取り外しのリテーナーうっとうしくないのかと尋ねると、もっとうっとうしいという。
それでも矯正治療は2度目を経験していて、リテーナーなければ戻ることは理解しているようだ。
当クリニックの立場とすれば、はずれた部分をつける事はその場でできる。
特につけた矯正歯科医に尋ねるまでもないと思った。
しかし、外してしまうならば一言断ってやりたいなと考えた。
その旨患者さんに伝えると、結局、一部部はがれた部分の接着するだけで終わった。
当クリニックでもは固定式リテーナーを常時採用したのは2年ほど前からだ。
その間にも接着が一部はずれ付け直すたことは日常の業務となっている。
歯科治療では通常つめたり被せたりすると患者さんも術者も一応終わりという感覚になる。
しかし矯正治療、特に固定式リテーナーを付けた場合はその感覚にはなれない。
当クリニックでも最近は保定に入って3年から5年で終了(こちらからの呼び出しがしない)としている。
そしてクリアリテーナーは夜間継続使用を勧めるものの、自主管理などという表現で終わっている。
これから固定式リテーナーをつけている人がその時期を迎えた場合、どのようにしたらよいものかと、考えている。