1ヶ月前ほどから日本臨床矯正歯科医会が発行した「矯正歯科は何でも相談」をスタッフと読んでいる。
今日も午前に少し時間があったので10件ばかり読んだ。
今日読んだところは治療前の相談から第2章の治療中の相談になっているので、より深刻さが増しているように思う。
やはり転医の問題が多いが、単に住まいが変わったからというようなことではなく、信頼関係が失われたことによる問題が出てきているように思う。
この冊子は患者さんからの相談に対して担当者(矯正歯科医会担当者)が答えている形式だ。
当然、患者さんが困っているから、その相談をしているのは解るが、歯科医も困っているだろうなぁと推察する。
トラブルは矯正治療に対しての知識の問題も関係してくるともう、最近のようにネット情報がいっぱいあれば知識不足は考えられないが、その選択に誤りがあるのだろう。
そしてその後はどうしてもお金の問題が関係してくる。
結局、人間対人間が長期にわたってゴールを目指して協力して治療していかなければならない治療なので当然、相性の良し悪しがある。
もし合わなかったらば、早く別の矯正歯科へ行った方が良い。
その時にできるだけお互いの負担を軽くするために、合理的な料金設定をすることだと思う。
昔、行っていた(今でもやっているところもある)一括前払いなどは不適当だと思う。
健康保険の料金体系が良いとは思わないが、治療の一回一回で清算しているので、金銭でのトラブルは起きにくい。
治療の始まる前の初診相談でお互いに見抜くのが一番良いのだが、それまた難しい面がある。
長いお付き合いの矯正治療、多少の我慢はあっても無理なくゴールを目指してやっていきましょう。