矯正治療中や保定時にほどよい咬合で咬んだかと思い患者さんから目を離すと大きなオーバージェットで咬んでいる、いわゆるデュアルバイトが時々ある。
顎関節が良い位置とかみ合わせが良い位置が違うために起こる。
Ⅱ級ゴムを長期に使ったり、年齢が高い患者さんに下顎を前方誘導する装置を使う灘すると起きやすい。
今日診療したの高校2年生の女子は、2012年から診ている。
初診時、厳しい上顎前突でバイオネーターを使い下顎を前に出そうとしたが、装置に協力が得られず、やむをえずジャンピングプレートを長期にわたって使っていた。
それでも、かなり下顎が出てきて、ある程度オーバージェットは改善した。
昨年から非抜歯でマルチブラケットで治療して、良さそうに見えたり、だめだったり。
そこで、抜歯ケースとしての治療に切り替えようと提案したが、結局、抜歯せずにブラケットをはずすことになった。
そして、少しでも改善を期待して構成咬合ツースポジショナーを作った。
そして1ヶ月、今日診ると良くなっている。
デュアルバイトを見ることはなかった。
しかし、だから改善したとも言い切れないので、また来月診せてもらうことにした。
もう一人、顎関節に問題があり。デュアルバイトになっているが、こちらはどうしようか思案中だ。