毎日の診療で気付いたこと

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診断後の迷い

先週、診断した29歳女性が午後に質問や相談のために来院した。

咬合は切端咬合に近い状態だが、主訴は口元が出ている、特に下唇が出ていることが気になっていると思われる。

初診時に外科併用は考えないと言っていたので、診断でも上顎左右第2小臼歯、下顎左右第1小臼歯の抜歯で提案した。

診断の最後に外科併用を進めているわけではないが、考えなくてもいいですねと確認して抜歯の依頼書を書いた。

数日後、まず上顎第2小臼歯を抜歯する必要についての質問があった。

いったん電話を切った後、さらに外科併用についても相談したいという内容でかかってきた。

色々と調べて考え、迷っているなと推察した。

まだ何もしていないので、現状ならどのようにも対応できる、できるだけ迷って考えて結論を出してほしい。

しかし、そのためには考える材料を提示しなければ相談を受けることにならない。

抜歯後の横顔のシュミレーションを行うソフトも知っているが、今、持っていないし、誤解を招きやすいことも分かっている。

そこで、今まで治療した中で、似ている症例をホームページの「患者さんの声」から見せることにした。

外科ケースとして228番を外科なし抜歯ケースの8番を提示した。

8番は患者さんよりもっと下唇が出ているように見える。それが治療後には改善している。

それに驚いていたようだ。結果、予定通り抜歯して治療することとなった。

このように、再相談で納得が得られてよかったと思う。

また、「患者さんの声」が充実してきたので似ている症例を見せられのでより症例を増やして見やすいようにしていきたい。

治療について

 

 

 

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