
現在治療中の12歳の女の子の弟(9歳)が、矯正相談に来院した。
学校の検診で不正咬合を指摘されたそうだ。
口腔内写真を撮ってみると、下顎前歯の軽度な叢生とやや咬み合わせが深い程度だ。
これを学校検診で指摘するのか、と思った。
この程度で指摘するなら、全員に検診結果のお知らせを出すことになる。
不正咬合や顎関節が積極的に検診されるようになって20年以上たつ。
取り入れられた平成7年はずいぶん相談者が多かったことを覚えている。
検診する歯科医の世代も代わり、不正咬合に対する認識も代わってき9たのかも知れない。
また検診担当歯科医のレベルが同じようになるように歯科医師会でキャリブレーション講習会もある。
しかし、なかなか同一レベルにはならないと思う。
私見だが、小学校の場合骨格性の厳しい反対咬合や上顎前突、明らかな悪習癖による開咬などは低学年で知らせるのは良いと思う。
他は高学年で不正咬合がはっきりしたところで指摘でよいのではないかと考えている。
正常咬合(それに近い)の割合は少ないのだから、残りをすべて指摘する必要はないと思っている。
結局、今日の相談者は永久歯まで待って、そこで問題があれば考えましょうということで終わった。