毎日の診療で気付いたこと

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舌癖をわかってもらうには

今日はお盆休み明けの診療でとても忙しかった。

それでも急患は二人、珍しく保険診療が一件もなかった。だから人数の割には診療の流れは良かった。

午後に22歳の女性、マルチブラケット治療開始後半年の患者さんが来院した。

症例としては上下顎前突、犬歯の遠心移動終り、レベリングを進めているところだった。

その患者さんがユニットに座った時、唾を飲み込むと頰の一瞬のくぼみを見た。

気にはなったが、その時には特にそれを話題にはしなかった。

治療が終わってから歯科衛生士から指摘された下唇に強くついているブラケットの痕を見た。

さらに頰粘膜には歯の圧痕もあった。

これらは舌癖のよるものだとすぐに感じた。

そこで、患者さんに舌癖を説明するのだが、うまくいかない。

患者さんは舌癖のことなど認識も自覚もない。

こちらもそうだろうと思い込んでいるので、どうも積極的な説明にならない。

長い間矯正治療やっているので舌癖が歯列や咬合に悪い影響を及ぼすようなことはわかっている。

しかし、どうもそれを治す訓練の筋機能療法に積極的になれない。

それで、その癖が悪いことぐらいは伝えようと思うがどうにも思うように伝わらない。

結局、十分な説明はできずにそのまま終わってしまった。

自分が積極的になっていないことを伝えることは大変難しい。

でも、うまく説明できないことを動画にして見せたらどうかなと今考えているところだ。

治療について

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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