午前中、マルチブラケット治療開始8ヶ月の29歳女性の治療を行った。
初診時の症状は開咬に加えて叢生状態だった。
その症状はだいぶ改善し、抜歯した 空隙もかなり閉鎖してきた。
大人の矯正治療とすればかなり速いペースで進んでいると思った。
その時、患者さんからガミースマイルの治療の話が出た。
そのことは、初診でも相談し診断の時にも話が出ている。
治療過程では今頃からが適当になってくると思う。
診断の時にもガミーの改善のためにはアンカースクリューオフィスを植立することは伝えてある。
アンカースクリューは上顎前歯の中切歯、側切歯間の根尖付近に植立することのなるだろう。
そこを固定源にして上顎前歯を圧下していくやり方は今までに何度かやったことがある。
しかし、その方法で今まで行ってきた症例は比較的噛み合わせの深かった。
今回の場合は初診時が開咬である、今までと同じようにはいかないと思う。
上顎臼歯部を圧下するのか、下顎前歯を廷出させるのか、下顎のオートローテーションに期待するのか。
バイトを深める対策をしながら上顎前歯を圧下しなければならない。難しそうだ。
そこで、インターネットでガミースマイルを検索してみた。
治療方法はいろいろあり矯正治療もその一つには入っているが、大きく効果を期待できるのはやはり外科のようだ。
だから、あまり大きな期待を持たせずに矯正治療でできる範囲のやり方で改善を試みると次回説明しようと思っている。