このところ顎変形症の症例が減ってきているように思っていた。
矯正相談の中でこれは矯正だけではできないと思える患者さんがいない。
しかし今日は患者さんの総数は少なかったのだが、その中に顎変形症の患者さんが4人いた。
2人が術前矯正中、1人が術後矯正中、もう一人は術後矯正を終えての装置撤去だった。
装置撤去は一通りやると時間がかかる。
最近は固定式リテーナーを上下顎舌面に接着している、そしてブラケットを撤去する。
接着材を取り除くにも時間がかる。そして撤去時の資料採得を行う。
資料採得だって通常は行わない筋電図計検査や顎運動機能検査が加わってくる。
これだって決められていることなのでやらなけらばならない。
他にも紙だしと呼ばれる説明書の発行がある。カルテもしっかり書かなければならない。
これも、パソコンで素早くでるようにしてあるものの手間がかかる。
通常の自費の患者さんには口頭で要点だけ説明すればよいのにと思ってしまう。
近頃、若い矯正歯科医が保険の顎変形症をやらないという。
結果、顎変形症が治療できる顎機能診断施設がほとんど増えていない。
それでもこの地域で手術をやり始めた静岡医療センターで5月1日に手術をうけた患者さんを今日を診た。
何とかこの地で顎変形症の治療を順調に行えるようにしていきたい。