毎日の診療で気付いたこと

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2年経過オーバージェット残る

初診時、15歳男子中学生、大きなオーバージェット、厳しい叢生だった。

先月、マルチブラケットの治療を開始して2年が経過した。

ほとんどの患者さんに「治療は2年以内を目指します」と初診時に言っている。

だから2年経つとプレッシャーを感ずる。

半年ほど前から正中合わせやオーバージェットを減少させるためゴムを使ってもらっていた。

それでも、その状態は改善しない。

矯正歯科医がゴールとするには不十分であることは分かっている。

しかし、このままゴムをだらだら指示しても改善は見込めなさそうだ。

そこで、現状について母親を含めて相談した。

初診時の模型や顔写真と比較するとかなり改善はしている。

母親も本人も現状に不満はなく、治療を早く終了することを望んでいることが分かった。

それに、歯肉の状態や口腔清掃もこれ以上は続けない方が良い状態でもある。

結局、今日は装置をはずすことを決定して、固定式リテーナーを接着して次回撤去とした。

これが限界だったかとも考えるが、もっと良い結果を出せなかったとも自問する。

治療について

 

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