大人の女性からのメール相談が1件入っていた。
歯科医院で撮影された口腔内写真と側貌の写真が添付されていたが、オーバージェットは大きく、叢生もある厳しい上顎前突だった。
すでに診断を受けているとすれば、外科併用の説明があってもおかしくないともみられる状態だった。
そのことも含めて矯正相談を行うのかなと考えて返事をした。
その返信に対しての回答が数時間後にあった。
その内容は、1年後に結婚式、その後に通院できない地域に転居が記されていた。
その時、昨日書いたブログを思い出した(矯正歯科何でも相談白書)。
社会医療委員会の相談者への回答は装置の一時撤去は可能、転医も問題なく清算、治療の継続ができるという回答が多かった。
しかし、それがすんなりいっていれば、白書に載せる相談などなかっただろう。
だからメール相談においては、装置は治療終了まではずさないことが基本、転医は不利になることが考えられるというような回答となった。
さらにそのような状況ならば外科手術併用の矯正を考えることも適当でないのかもしれないと思った。
メール相談の方には矯正治療の実情をよく理解いただいた上で一番ふさわし方法を選択してほしい。
そして、やはり矯正治療に最適な時期は永久歯交換が終わってももない小学校高学年、中学校の頃ではないか思った。