アンカースクリューを植立して1週間程度経過した後に安定をみて固定源として使う。
ほとんどの植立部位は上顎第2小臼歯と第一大臼歯の間となる。
今日の最初の患者さんは28歳女性で先週、アンカースクリューを植立した。
診るとアンカースクリューはしっかりと植立しているが、そのヘッド部に相当する頰粘膜がくぼみ潰瘍となっていた。
今までかなりの数のアンカースクリューを植立してきたが少し痕がつく程度だった。
すぐに舌癖を疑った。舌癖は舌は外に押し出すが頰は吸引することになる。
その力がかなり強い癖なのだろうと疑った。その部分には傷つかないようにエラスチックセパレーターで保護知ってあったのに。
これでそんなになるのだとこの先ブラケットを付けたらどうなるのだろうかと心配した。
しかし、その傷を気にしながらもブラケットを数カ所付けて、そのことは経過観察で今日の治療を終わった。
続いて同じように先週アンカースクリューを植立した男子高校生が来院した。
今度は両側植立したうちの右側だけ、前述のような状態になっていた。左側は全く問題なかった。
そして、この患者さんのは前の患者さんとは別の小さなヘッドのアンカースクリューだった。
その患者さんにはその部分に口内炎治療薬を貼って帰ってもらった。
注意して診ると舌癖などの口腔周囲の悪習癖を疑う状態をよく見る。
それらを治す訓練を知ってはいるがその大変さと成果により重要視してこなかった。
今度のことでは、それらのことを考え取り入れていかなければ行かないのかと思った。