先日、正中離開、側切歯の萌出スペース不足を主訴に来院した9歳男子が今日来院した。
その相談時にはデンタルX線写真のみで正中に過剰歯はなく、側切歯は存在することは分かった。
今日はパノラマX線写真を撮影した。
結果は近心傾斜した犬歯が側切歯歯根を近心に押して歯冠が遠心に傾いている様子が分かる。
その様な場合には側切歯の歯根が吸収され、さらにその隣の中切歯まで吸収することがある。
私も経験したことがあるし、数多くの症例報告もある。
今回の例は吸収が起こっていないので、その後の治療計画は比較的容易となる。
同じような犬歯の位置、方向でもどちらになるのか分からない。
きっと、パノラマX線写真で平面的に見ていると分からないがCTで立体的に見れば理解できるのではないかと考える。
もちろん、現このような状態では最近はCT撮影をするだろう。
だがまだ研究発表ではパノラマでのことが多い。
これからの研究に期待したいとところだ。