毎日の診療で気付いたこと

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バンド合着のセメントの強さ

矯正治療の装置としてボンディングは発達して日常使われている。

しかし大臼歯についてはまだまだバンドが多いと思う。

今日18歳女子高生のマルチブラケット最終段階の調整をしていた。

治療開始から1年10ヶ月ほど経っている。

ワイヤーをセットしようとしたと左下7のバンドが動いた。

これは付け直さなければと思ったが、もしや他のバンドもと疑った。

案の定、隣の6、反対即の6、7とみんな緩んでいて付け直しとなった。

ここ数年、光重合のバンドセメントを使っているが使いごこちは非常に良い。

練る必要はないし、光で短時間で固まり余剰セメントを硬化後取る必要もない。

またはずすとほとんど歯面にのこらずバンドからもきれいに剥がれる。

以前補綴用のセメントを使っていた時期もあった。

これは協力についてバンドはずしにくいし。歯面にべったり残りそれを取り除くのが大変だった。

補綴のように永久にはずれない方が良いのと矯正のように一定期間の後は必ずはずすものとでは目的が違う。

今日のようにバンドがはずれてしまうと強力な接着力がほしくなるが、それで付けてしまうと後が大変だ。

現実的には一定期間で付け直すルールにしておいた方が良いと思う。

今後1年2ヶ月の資料採得の時にバンドをチェックすることにしようと思っている。

治療について

 

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