毎日の診療で気付いたこと

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装置の命名

矯正装置にはそれぞれ名前がある。

昔からのものは教科書に載っていたり、最近のものは業者から送られてくるカタログなどに載っている。

しかし矯正治療は自由な発想で装置を工夫することが可能な分野だ。

今日38歳の患者さんに一工夫した装置をセットした、

その患者さんは1年以上前に咬合のずれを主訴に来院された。

ひとまず咬合挙上副子を装着して左右の高さのバランスをとってみた。

そのことで、頭痛、肩こりなどその関連と思われる症状は改善した。

そこで、そのまま終了か、補綴か矯正かなど検討して矯正治療となった。

マルチブラケットを装着して1年あまりある程度改善したが、それ以上咬合を正確にに作るのが難しかった。

そこで構成咬合を採り前歯部は良い咬合に誘導し、臼歯部は少し咬ませなくした。

そうするとそこに舌癖が起こることが予測されそれを防ぐ翼を伸ばした。

そしてできれば終日使ってもらいたいので上顎にくっつき下顎は自由に動かせるようにした。

そんな発想で作った今までに見たことのない装置を今日セットした。

しかしこの装置には名前がない。別に名前もいらないが,スタッフと話すときに困る。

特に技工士に指示するときに名前がないと不便だ。

そこでバイオネーターとクリアリテーナーをくっつけてバイオクリアと呼ぶことにした。

これは当クリニックだけで通用すれば良いのだが、良い結果となれば、他の患者さんや矯正歯科医に使ってもらいたい。

そのためにも名前が必要となる。

昔の有名人は STとかMFとか付けていたようだが命名も結構難しい。

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