半年前、オーバージェットが大きいため上顎左右第一小臼歯のみの抜歯を決定した16歳の高校生が来院。
クロージングを始めたが予想以上にオーバージェットが減少し、抜歯空隙がかなり余る。
このまま通常のクロージングを続ければ反対咬合になる。
そしてオーバージェットは少なくなったが口元の突出感はまだある。
そこで下顎の第2小臼歯の抜歯を先月提案した。
よく相談してくるようにと伝えたが、先週の来院時には返事がない。
そこで今日は母親と一緒に来ていただいた。
通常4本の抜歯だから、今日の提案は特別なことではない。
しかし、さらに2本追加とみると、本人の抵抗は大きい。
しかし、母親は理解してくれて、追加の抜歯を決定した。
4本抜いてオーバージェットが残り苦労するので片顎抜去を時々する。
多くはオーバージェットが短期間で改善し治療期間が短くなる。
しかし、今日のようなこともたまに経験する。
診断は難しいものだ。