毎日の診療で気付いたこと

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Oリング交換

マルチブラケット装置はアーチワイヤーをブラケットに留めて歯に力をかけて移動する。

その留める方法がいくつかある。

以前は結紮と言われる方法で行ってきた。0.20から0.25ミリ程度の細い針金で結ぶ。

今でも一部はその結紮を行っているが多くはオーリングと呼ばれるゴム状のの小さい輪で留めていく。

ブラケットがメタルの場合はグレーのものを使う。プラスティックやセラミックのブラケットにはクリアを使う。

そのクリアのオーリングは付けたばかりの時はほとんど目立たずにきれいだ。

しかし、食べ物や飲み物の色がつきやすい。特にカレーはとても色がつきやすい。

色がついて、それがいやな場合は来院してくれれば無料で交換している。

きょうは20歳女性がOリング交換に来院した。

その患者さんはカレーで色がつくことは知っていたが、食べなければならない事情があったようだ。

通常、歯科衛生士に交換を指示するが、どれだけ黄色になったのか気になり見てみた。

それ程黄色くなっているとは思わなかったが、Oリングの交換を行った。

気にする人はそんな程度でも気になるのかと思ったが、なかなか色のつかないクリアなオーリングは売り出されない。

もう一つの新しいと言うほどでもないかも知れないが方式にセルフライゲーションがある。

各社、ブラケットに工夫して結紮線もオーリングもいらずに留めることができる。

当クリニックでもだいぶ前に使ってみたが定着はしなかった。

それが使い易くて値段が下がってくれば、主流になるのだろうが、まだそこまで言っていないようだ。

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