毎日の診療で気付いたこと

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再治療

初診は2011年当時14歳、上顎前突、軽度な叢生の治療を開始した。

治療方針を非抜歯にして2年かからずにほぼ良好な咬合となった。

保定となってデュアルバイトとなり、「本当はどこで咬むの」と何度も質問したのを覚えている。

咬んでというと仕上げた良好な咬合となる。咬頭嵌合もよい。

下顎を押し込むとどんどんさがり、大きなオーバージェットとなりかみ合わせは良くない様に見える。

こんなことを繰り返しながら間隔をあけて終わっていくのかと思っていたが、パノラマX線写真を撮ると関節頭に吸収が見られる。

症状はクリックと顎遊走程度なので、地元の口腔外科では相手にしてくれないだろうと思ったが一応X線像を添えて依頼した。

やはり、なにもしてもらえなかった。そこで横浜労災病院口腔外科にお願いした。

1年程スプリント療法を行って、顎関節に適応する咬合で安定させてもらった。

結果は口腔外科の先生は手術の適応ではないかとまで言っていたくらいオーバージェットが大きくなった。

実際は外科手術を考えるほどでもなかったが、やはり小臼歯を抜歯して上顎の前歯を後退させる必要はあった。

今日、その診断を行い抜歯を依頼した。

料金だが、当クリニックで行った再治療は配慮している。

マルチブラケット施術料は60万円以下としているので、今回の施術料は60万ひく前回の治療費の54万円で6万円となった。

前に行った治療が誤っていたとは思わないが上手く仕上がらなかったことは事実なので、こんな形で挽回したい。

治療について

 

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