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Fixed retainer の効用

近頃マルチブラケットをはずし、保定のに入る前にほとんどFixed retainerを装着している。

今日はFixed retainerを二人につけた。その時スムーズに付けられてのだが、付け初めを思い出した。

当クリニックで通常の保定装置として使い始めたのは三年ほど前からだ。

最初は線材料、接着剤、間接法か直説法か、など悩み色々と材料ややり方を工夫していった。

初期では裏側に直接つけるのに不自然な姿勢となり首や肩が痛くなった。

そこで間接法にすれば通院回数が増えて治療の流れが悪い。

初期には脱落も多かった、接着剤を何種類も変えてみた。

その結果、この一年は材料、やり方が確立し脱落も少なくなったし、直説法で短時間でできて肩や首も痛くなくなった。

Fixed retainerを付けることにより、クリアリテーナーを撤去時から終日使用を止め夜間使用にした。

そのため、クリアリテーナの紛失、再制作が激減した。

そして、クリアリテーナーで咬合面を被っていないため、かみ合わせがしっくりいくような気がする。

逆にFixed retainerの脱落やはがれが増えた時期があった。しかし、それも接着剤ややり方の工夫により減少していった。

そして、なにより、クリアリテーナーを使わなかった結果のがっかりするもどり(歯列咬合のみだれ)を見ることがなくなった。

三年ほど前に付けた患者さんは撤去も考える時期となってきた。

今度はいつはずすかを考えていかなければならない。

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