今日の最後の患者さんは30代女性で2度の外科と前歯部の補綴を終了しての来院だった。
最初の写真を診てみると、上顎の幅径はとても狭く、そこに苦労の跡が診られる補綴物が入っていた。
さらに咬合は極端な開咬だった。
当然、外科併用の矯正治療となったわけだが、まず第1回目に上顎を外科を伴う急速拡大でかなり拡げた。
そして、そのつぎに上下顎の離断手術とオトガイ形成を行った。
それで、ある程度の歯列咬合はできあがったが、前歯部に入っていた補綴物は壊しながら仮歯を入れたりしてなんとか矯正治療を行った。
矯正治療が終わり、今度は前歯部の補綴となった。
4前歯の隙間としては足りなかったので小さめの歯のブリッジとなっていた。
その辺はちょっと残念だったが、カルテの作成日にちょっと目をやると、2015年12月とあった。
今11月なので、これだけの治療が3年かからなくてここまで来たのだと感激した。
当クリニックではあまりないが、普通の矯正の動的治療だけで3年以上もよく見る。
これからまだ保定を長期に診るのだが、ほぼこれで落ち着く見込みをもっている。
外科との連携でうまくいって良かった。結構難しい症例だった。