16歳と18歳の男子高校生の兄弟の診断を行った。
弟は19歯先天欠如ど保険適用の治療となる。
まだ乳歯が残っていることもあるが上顎両側小臼歯部、下顎前歯部は欠損部が大きい。
矯正治療を行うためには、ある程度は歯の数がないとアーチワイヤーを通せない。
そのために先にインプラントを相談したが、矯正治療より前では植立位置が難しいと言われた。
そしてアンカースクリューを提案された。
アンカースクリューでどこまでできるかやってみようと思っている。
このようなケースでは健康保険でインプラントをやってくれると聞いた横浜労災病院へ診療情報提供書を書いた。
兄の方は先天欠如は上顎両側々切歯の2歯だが左上上顎犬歯が中切歯と重なるように近心傾斜埋伏している。
幸い、中切歯根は吸収されていないようだ。
唇側か口蓋側か分からないので静岡医療センター口腔外科にCTの撮影とその後の開窓を依頼した。
それにしても兄弟二人で結構大変な歯の問題をかかえている。
ここでも健康保険適用の問題が出てくる。
弟は問題なく六歯以上先天欠如で保険適用になる。
しかし兄は欠如は2歯で六歯荷は足りないし、今春の保険改定で入ってきて3歯異常の埋伏にも足りない。
だから自費診療となる。どこかで線を引かなければならないにしても、今日のようなケースが出てくる。
これから、なかなか大変な治療を行うことになる。
本人、親、当クリニック、依頼先病院で頑張って良い結果にしなければならないと思っている。