10歳の男子にチンキャップを製作した。
38年前の開業当初は毎日のようにチンキャップを作ったり、ゴムの交換をしていた。
だから顎当ての部分は仲間の先生と大量に発注したり、ゴムも理科材料店に買い出しに、
能率的に止めるために袋とじホッチキスを購入したりしていた。
それがいつの間にかブログにも書いている反対咬合のケースは少なくなった。
勤務して半年以上経っている歯科衛生士に作り方を教えたということは、その間その様なケースがなかったわけだ。
今日のケースは典型的な混合歯列の反対咬合で、昔ながらのリンチンと呼ばれたリンガルアーチ、チンキャップの装着となった。
昔はチンキャップを成長抑制ということで何年も使った。
それで効果があり、外科併用を避けられたケースもあったと思う。
しかし、今はその様な考えになっていないようだ。
でも、チンキャップを使用すると後方に咬みこむせたり下顎前歯を舌側にたおす効果もあり反対咬合が早く治る。
このケースでも数ヶ月で反対咬合が改善したらチンキャップは止めることになるだろう。
装置をしっかり使い短期間で効果が出ることを願っている。