毎日の診療で気付いたこと

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20代前半の女性の診断を行った。

主訴は八重歯、歯が大きくて歯槽骨に入りきれない。

両側犬歯が低位唇側に生えてきている。下顎も第2小臼歯が舌側転位している。

そして下顎の第一大臼歯遠心でも傾斜して生えている歯がある。

その程度でレントゲンを撮るまでは小臼歯抜歯すれば簡単に治る考えていた。

しかしパノラマに写った像は左第一大臼歯遠心に生えていたのは7番ではなく8番だった。

右は7番だったが8番が傾斜して根の上にある。

こんな症例は当クリニックでは今までに見たことがない。

しかし、湘南矯正歯科研究会でこれとそっくりな症例を発表があったのを覚えていた。

その発表ではとても抜きにくそうな第2大臼歯を口腔外科が抜いてくれていた。

そうすると矯正治療はらくになる。

このケースでもそれを期待したいが、抜歯が困難であることは想像がつく。

今回、7番の抜歯を静岡医療センター口腔外科に依頼したが果たして抜いてもらえるだろうか。

でもその説明をしたとき患者さんは始めて知ったというのにその抜歯に向かって前向きに挑んでいた。

私は主訴の八重歯のみで良いと言われるかと思っていたがそうではなかった。

それなら良い結果になるようにできるだけの努力をしてみるつもりだ。

治療について

 

 

 

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