近頃、大人の治療ばかりが多くなってきている。
でも今日は混合歯列期の治療が多かった。
混合歯列期の治療については考え方もあるし、治療期間のこともある。
混合歯列期から始めると治療がとても長くなる。
そして治療期間が長いことに関係して料金のこともある。
そこで、数年前にはこの時期の患者さんをほとんど治療開始せず永久歯まで待ったこともあった。
そこまで待った方が治療の能率は良くなる。必要なら抜歯してマルチブラケットで短期間でまとめてしまう。
混合歯列期での治療方針はできるだけ永久歯での抜歯を避けるべく、歯列の拡大や成長の誘導を行う。
そして上手く反応すれば永久歯列完成後、非抜歯で短期間で治療できる。
しかし、上手く行かなければ、結局抜歯となり、混合歯列期での治療は無駄な期間だったとも言える。
このことは患者さんにも十分伝え、選択してもらう。
最近、混合歯列期での治療が多くなってきたのは、3年ほど前この時期の料金を変えたことにあるのでろう。
良くある料金パターンは、この時期をⅠ期治療として30~40万円程度程度を設定する。
しかし当クリニックでは装置装着時に10万円、その後半年毎に5万円とし、30万円までとした。
だがここ数年の実績では15万円から25万円程度でその時期の目的を果たして、それ以上いただいていない。
この料金体系にしてから気軽に引き受けられるようになってきた。
その結果が今日の混合歯列期の患者さんが多かったことに繋がったのだろう。
やる以上はこの時期の治療が役立ったと言う結果を出したい。
でも多く引き受けると、永久歯まで待った方が良かった患者さんも含まれることになるかもしれない。
注意深くこの時期の診断をしたい。