今日は20代後半の男性の初診相談があった。
電話で予想はしていたが、受付の前に立って明らかに顎変形症と思った。
ここへの紹介は隣接矯正歯科医院。
矯正専門で開業していても保険診療機関でなかったり、そうであっても顎変形症を扱わないところもある。
だから、顎変形症となると近隣で選択できる医院が少なくなる。
当クリニックでも毎年の手術件数に波があるが、数年前は年間10件程度が続いた。
昨年は少なかったようだが、今年は相談件数が多い。
そのまま手術件数になるわけではないが、多くなってきそうだ。
それには2つの要因が考えられる。
一つは高校生の窓口負担0円と最近、手術していただく病院が横浜ではなく車で10分の静岡医療センターだからだろう。
また顎変形症を手術してでも治そうという傾向が強まったのかもしれない。
それに対応する矯正歯科医院がもっとあっても良いと思う。
しかし、保険治療は自費に比べて面倒だから、取り扱わない矯正歯科医院、とくに新しく開業する若い矯正歯科医は保険を扱わないという。
保険治療の善し悪しは別として医療の矯正を担っていく矯正歯科はどちらの方向に向かうのだろうか。