智歯は現代ではあまり役立たない歯とされて抜歯の対象となる。
今日は智歯に関して3件考えることがあった。
1件目は20才女性、既に動的治療が終えて2年ほど経つ。
智歯が生えてきて下顎両側とも近心傾斜で半埋伏している。
数日前に智歯周囲炎の症状で電話がかかってきている。
一般歯科で診てもらって、口腔外科へ依頼してもらう事を勧めた。
しかし、今日まで待って当クリニックの診療を受けた。
こちらでできるわけも無く静岡医療センター口腔外科に依頼した。
2件目は18才女性、やはり動的治療を終えて2年ほど経っている。
こちらは右側の上下顎智歯は正常に萌出して咬んでいる。
左側は上顎は正常に萌出しているが下顎は近心傾斜で半埋伏している。
その智歯をなんとか起こせないかとも考えた、しかしちょっと傾斜角度がきつい。
患者さんもそれを萌出させることを強く望んでいなそうだった。
症状もないのでしばらく観察となった。
最後の1件は16才男性顎変形症の診断時だった。
まだ、歯根が完成していないし萌出もしていない。
しかし顎変形症の場合、手術の半年前くらいまでに知歯は抜いていくことになっている。
そうなると、術前矯正のための上顎両側第一小臼歯の抜歯とともに上下顎左右側の抜歯の依頼をだした。
今日は智歯について考えさせられることがあった日だった。