マルチブラケットの治療期間は1年半から3年程度と一般的には言われている。
当クリニックでは初診時説明で2年以内を目指しますと言ってきた。
そして2、3年前に調べてみたら8割程度は2年以内で終わっていた。
今日、保定診断をした患者さんは24才男性で3年9ヶ月かかってしまった。
これは当クリニックでは記録的に長い。
今まではせいぜい3年でそれも数多くはいない。
この症例は大人だがそれほど年齢が高いわけでもない。
協力もそんなに悪い方でもない。
振り返ってみると叢生が無いことは期間がかかると言える。
患者さんはでこぼこがひどいと難しと思っているようだが、叢生は抜歯すればすぐ並んでしまう。
今回のように叢生が無いほうが動かすのに期間がかかる。
他にはバイトが挙らなかった。前歯を後退させていくとどんどんバイトが深くなる。
分かっているからそれに対抗するワイヤーベンドなど工夫するのでがスムーズに行かない。
さらには前歯にルートリンガルトルクが効いてこない。
ほんとに長期にわたってしまった。
たぶんこれほど長期にわたる治療は当クリニックでは今後はないだろう。
でも最後まで頑張ってくれた患者さんには感謝している。