今日は二人のマルチブラケット装着があった。
装着する最後方の大臼歯はチューブ付バンドにするが、他はブラケットをボンディングで行う。
夏休み前まではエッチングして筆積み法のMCPボンドを使用していた。
エッチングはエナメル質を一層溶かして、そこに維持力をもとめるやり方だ。
歯科の接着の歴史の中で長く使われてきた、
確かに接着力は強くなるがエナメル溶かすことに抵抗を感じていた。
特にはえて間もない永久歯をエッティングするのはとても気になっていた。
だからエッチングしないで接着できるという材料が発売されると飛びついて使用してみた。
しかし、いつも数例で脱落がひどくがっかりして、またエッチングに戻ってしまった。
また筆積み法も習慣的に行っていたが光重合も便利だと思っていた。
だが光重合の接着剤は硬すぎて除去が困難だった。
それらを解決してくれたのがジーシーオルソリーのユニバーサルボンドとSEプライマーだった。
最近10例以上使っていると思うが、ブラケット脱落がないわけではないがエッチングしないから脱落したという感じではない。
しばらくはこのやり方でボンディングしていくことになるだろう。