
今日の矯正相談は30代前半の女性、下顎前歯の中程度の叢生だった。
一通りの矯正治療の説明のなかで大人の初診の場合はかならずブラックトライアングルの写真を見せる。
ブラックトライアングルは起こってもやむを得ないこと、元に歯肉に戻ることは難しいことなど説明する。
そして私が考える起こりやすい条件を3つ挙げる。
1.年齢が高い(十代ではない)、2、歯の形(歯冠が三角っぽい)3、叢生が強い
この相談者は子供の頃から矯正治療を受けたかったようだが、親の同意が得られなかった。
そこで矯正治療が考えられる時期となったのが出産後でそれが流行っているという。
確かに近年に矯正治療を受ける患者さんはその様な状況の方が多くなってきているように思う。
私が矯正の教育を受けた頃の子供を中心とした年齢層とは違った状況になっている。
需要があるからそれを矯正歯科界でも受け入れるように大人の矯正を勧めているようにもみえる。
しかし大人の矯正は子供同じ条件ではできるわけではない。
この患者さんはブラックトライアングルの写真を見て驚いていたようだ。
こういうことが起こることを承知で大人の矯正に臨んでほしい。