毎日の診療で気付いたこと

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手術しなくて済むか

顎変形症として術前矯正を9月から始めている男子高校生が来院した。

初診時の症状は開咬で下顎が左側偏位し上下顎前歯には叢生がありオーバージェットもやや大きかった。

その状態では手術を伴う治療か矯正だけでできるか迷うところで、その旨患者さんにも伝えてあった。

しかし、顎の左側変位を気にして、それを咬合とともに治したいとすれば手術併用となる。

口腔外科の先生も手術併用で了解いただいたので顎変形症として術前矯正を始めた。

外科併用であるため、アンカーも特別配慮せずレベリングを始めていった。

毎月ワイヤーを交換して、レベリングを進め、今日はほとんど叢生はなくなっていた。

それとともに大臼歯も正常に近く咬合し、開咬も軽減してきた。

また下顎のずれも少なくなってきたように見える。

現状では抜歯していないので、やや口元はでている。

もしかしかしたら外科をしなくても歯列、咬合、口元の改善が可能かもしれないと考えた。

そこで今日は、母親を交えて相談した。

このまま外科併用で進むか、非抜歯で矯正のみ、抜歯して矯正のみに変更するか。

今日は説明して考えてもらうことにした。

ただ、今まで保険治療でさらにこども医療で負担0でやってきているので、それを清算して自費にしなければならない。

おかしなルールだと思うがそうなっているのでしかたがない。

今後どうなるか、どちらになってもうまく仕上げていきたい。

治療について

 

 

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