マルチブラケット装置は齲蝕や歯肉のために良いものではない。
初診相談ではかならず説明する。
そして治療開始前に問題のある患者さんは歯磨き指導する。
しかし現実には良くなったと思って開始しても、習慣がそんなすぐに改善するわけがない。
そう感じてしまうケースが多くある。
それでも、装置をはずせば1ヶ月後の検診では特に指導しなくてもきれいな歯肉とブラッシングが見られることが多い。
治療前は歯列不正で、その後は装置がついて磨きにくかったのだろう。
そのなかで1ヶ月経っても、改善していない患者さんがいる。
保定になると通常3ヶ月に1度の来院にするが、その患者さんは1月後に診せてもらう。
今日はそんな20代女性が来院した。
以前はその様な患者さんは、再度、頻繁に来院していただき指導したりPMTCを行ってきたりした。
でも、その様な患者さんはなかなかよくならない。矯正治療の合間にブラッシングや、PMTCでは解決しないのかもしれない。
だから、このケースは歯周病の治療として一般歯科に依頼した。
3ヶ月後に保定の検診があるが、その時にきれいな歯磨き、歯肉になることを期待している。