矯正治療に伴う痛みがないとは言わない。
装置をつけると数日間は締め付けられる感じや咬んでいたいことがある。
程度は様々なようだ。とても痛かったと言う患者さんもいれば、たいしたことなかったと言う患者さんもいる。
昔はだだ軟らかいものなど食べてしのいでと言っていただけだが、最近はその対応もしている。
きょう来院した女子中学生はとても痛みに敏感なようで、なにか特別な予定があるときは装置調整の予約を取らない。
だから治療間隔が延びていく。そのことは治療進行の遅れにつながるはずだ。
しかしこの患者さん今日でマルチブラケット治療経過1年2ヶ月経っている。
特別難しいというわけでもないが、簡単でもない。
それが、今日の時点で装置撤去が近い仕上がりとなっていた。
このことを考察してみると、一般的には一定間隔で調整を繰り返し他方が早い仕上がりとなるように思う。
しかし、のんびりと治療しても良い結果となるこんなケースもある。理由ははっきりしない。
長い間矯正治療をやっていても、気づいていなかったことが見つかることがある。
だから治療はいつも興味深く関心をもって臨んでいかなければならない。